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人柄写心家TSUGU インタビュー 2/3 2016年6月

Tsuguインタビュー 2

インタビュー1を読んでいない方はこちらから

写心の学校、9月始動———————–

ーーー話は変わりますが、また学校が始まるそうで。

ああ、はい。9月から。9、10、11、12、1月まで行こうかどうしようか考えてる。5カ月か。どうするか考えてたんだよね。いままでは4カ月なんだよ、全部ね。120日って考えてたけど、年越した方がいいような気分。理由はないよ(笑)。

(2016年9月から2017年1月までに正式決定しました。)

ーーーなんとなく120日、年越した方が良さそうって?

そうそう。年内で納めるより、年またいで終わった方が、なんかいいんじゃないかなぁーっていう感じ。

ーーーうんうん。今度の学校の対象者・来てほしい人は?

対象者は、基本まず、カメラマンになりたい人。

そして写心上達したい人でしょ。
あとは写心の学校なので、写心の「しん」は心を使ってるので、心を勉強したい人。
Tsuguから心のことを学びたい人。
コミュニケーションを学びたい人とか。

そういうふうな人が集まってきたらいいなぁって。写真の学校って、自分の軸を決めるというか、・・・見つける。で、その道に走り出すっていう場所だと思ってて。それは何でかって言うと、写心そのものが興味あるものしか撮れないんだよね。だから好きなものだけでなくて、嫌いなものも入るっていうこと。

興味ないもの自体にカメラを向けられないから。

普通に生きていると、興味あるものを漠然と捉えていると思うんだけど。ただ単に素敵だなぁ、と思って写心に撮っていると、何となく撮れたりする。それが何か意図を持って写心を撮ると、やっぱり写心は変わってくるし。だから「自分の心が写ってる」ということだと思うんだよね。

何かにフォーカスして写心を撮る。

それは自分の人生にも言えることだと思って。

何かに意識をしてフォーカスして生きていれば、それに近い生き方になるだろうし。でもそれがないのであれば、またそういう人生。漠然とした生き方になるだろうし。だから「自分のフォーカスした生き方」っていうのが、できるような生き方を選んでほしいな。

その人らしく。

写心とカメラを使ってそういう生き方を知るとか、自分が何を思っているかを感じるとか。そういうのが学べるというか。「教わる」でなくて「学べる」場所を作りたいっていうのが、写心の学校。

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ーーー前回までと今回と何か違うところがある気がしているんだけど?

今のところは、俺が違うんじゃないんですか?

(二人、笑)

ーーーなるほどね。

グレードアップしたというか、パワーアップしたというか。

パワーアップというと力強そうだけど、もっとフラットに広く受け入れられる度量が増えて、伝えられることが違うと思うし。そこを今後文章で表さないといけないんだろうけど。

何より自分が違う、僕が違うのが一番違うんじゃないかなぁ。

相手を信じ、委ねて待つ。空気が混じるまで———————–

ーーーひと月ふた月の間で何が一番変わったと、Tsugu自身は思ってるの?

たくさんあると思うし、さっきもいろいろお話ししてくれたけど。待てるようになった(笑)。

ーーーほぉ。

何て言ったらいいかな(笑)。相手がこうしたいとか。なんだろ、伝わるかな・・・。

空気がちゃんと混じるまで待てるみたいな。相手の心地がいいというか、場になれるというか、人になれるというか、そういう空気になるまで待てるようになったんじゃないかなって。こっちからそういう空気にしよう、とかが少なくなったんじゃないかな。そこに全然不安も感じないし。最初ね、空気が混じってないことは当たり前じゃない。

ーーーうんうん。

いきなり「かちっ」とならないから。その空気が混じるまでぽけっと待てる、みたいな。「初めまして、よろしくお願いします」ってところから組み合わせていく作業をしなくてもいい、というか。自然とそうなるだろうと委ねることが、ちゃんとできるようになったんじゃないかなぁ。

ーーー相手のことを前よりすごく信じられるようになったってこと?

うん、うん、そういうところだと思う。どんな在り方でもいい、相手がね。だからそれを待つというか。受け取って撮る。受け取りながら撮る。

ーーーそれは、ひと月で100人、という凝縮した時間の中で生まれてきたもの?

そうね、それもあると思う。今までの積み重ねの上に、ドーーンとなんか大きいブロックが乗っかったって感じ。それがすごくいい作用を生んでるんじゃないかな。

ーーーそういうところもまた学校にフィードバックができるね。

そうねー。なんか待つって、一見、すごく遠回りに感じる人もいるかもしれないけど、今は一番最短ルートのような気がしてるし。でその空気がちゃんと混じってから、どーんとスタートすると、お互いのそのエネルギー効率みたいなのがすごい高い状態で進めると思うし。

ーーーそうやってどーんと構えてもらえると、対峙しているこっちとしては、安心するよね。

うん、と思うけどね。

ーーーあーしてくれ、こーしてくれ、とせかせかされると、そうしなきゃいけないのかしらって思うし。

すると思う。今回、1時間って決まってたから、「どんどん撮らないといけないんじゃないか」という気も起こるはずだったろうけど、それは一切なかった。今回全部通しても。

ーーーそれはすごいね。

いい写真ができるだろう、という気持ちでいたしね。それは完全に委ねてたね。俺がいつも通りだったら、いつも通り以上のクオリティの写真ができると思ってたし。

ーーーそういうのは積み重ねだよね。

積み重ねです!本当にこれは。やり続けてきたものが上手くいったって感じだろうね。

ーーー積み重ねがあったからこそ、今回のことができたし。

そうだね。集客もそうだし。カメラマン初めて、ちょうど4月で5年半だから、5年7カ月目のすごい大きな出来事だったんだろうなぁ、と思うしね。

8月100人浴衣撮影。夏を彩る地上の花火———————–

ーーーまた8月8日に1日100人ですか??(笑)

はい♪

ーーーびっくりしちゃったー!!!

1カ月で100人やったからね、1日100人やってみよう。

ーーーどっからその企画がでたのか、それも聴きたかったの。

ああ(笑)、あれはね単純に浴衣の女の子を撮りたいっていうのが、コトの発端で。

ーーー(爆笑)

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で、どうしようかなぁって考えて。浴衣撮影会をやろうって。で、いつにしようかなって思って、ちょうど花火大会の日にして。で、普通に浴衣で来てくれたら無料で撮ろうって。ちょっと体験みたいな感じでやってもらえたらいいか、と。それをfacebookに投稿したら誰かが書いたんだよね、「100人」って。それで「ああ、100人か」と思って100人撮影しようと。

ーーー3分って書いてあるし。100人やるなら3分とかになるものね。

そそそそ。だから今回は、1対1じゃなくてもいいかなと思って。友達と参加してもらって友達と一緒とかもありだなと思ったし。グループとかでも全然いいし。だから、浴衣で来てくれれば無料で撮ります! 普通の姿できたら3分1万円にしようと。

ーーー(笑)みんな浴衣でくるよね。

まぁ、くるでしょうね。お渡しできるデータは全然多くはないだろうけど。直接、面と向かって顔合わせる機会をもっと作りたいと思ったし。あとはその、「どんな人か分からない」っていうのがあっただろうから。本当に一目見て、ちょっと撮られるだけでも、空気は感じられるだろうから。

ーーーうんうん。

そういう体験出来るイベントをやりたいなぁと。これもまた100人集まることに意味もないけど、たくさん知ってもらえたらいいなぁと。だからそうですよ(笑)、ことの発端は、俺が浴衣の女の子を撮りたいっていうこと、浴衣の女性ね♪

ーーー(笑)浴衣の女性ね。

なので、50人でも集まったらいいんですよ。ニヤニヤしながら帰れるんですよ。

ーーー去年のTsuguを振り返ると、変わったなって気がする。

何が変わった?って聴かれると上手く言えないけど。その変わり具合が、軽い方向に向かっている。

ーーー変な意味じゃなくてね。だからなおさら、みんなが近づきやすくなったのかなぁと思う。

ああー、そうね。あるんじゃない。なんとなくわかる。今年のテーマが「写真を撮る」なのね。だからよりフィットした生き方ができてるな、と思うし。2015年は教えることのほうがすごく多かったのね。写真を撮るっていうことより。ずっと教えてて、「撮りたいな、撮ってる方が楽しい」と単純に思って。で、撮る機会を増やそうって思って、5月の企画だったり、今回の8月だったり、っていうのが結果的につながってる。目標があるから、それを計画してやろうとしたわけじゃない。決めて動いたら思いついて、よし!やろう!みたいな。それが俺のスタイルなんだろうし。

ーーーそうね、その方が楽しそうに感じる。

そうね。やる側が楽しんでない企画は、まぁつまらないじゃん(笑)。

ーーーそりゃそうだね。

だから前提をちゃんとしよう、というところだよ。俺のサービスの基本も、「俺が受けたいサービスを作ろう、自分が撮られるとしたら、こういう設定でこういうところだと撮られやすいなぁ」とか。室内じゃなくて室外の方が開放的だろうし、笑ってと言わないのも「笑って」と言われたら笑いずれーし。笑えないから。

ーーー笑えない。

撮られる側が一番気楽な雰囲気で撮って、カメラマンを信じてもらえると素敵な写心はできあがりやすいんだよね。そういうところも写真の学校で伝えられたらいいなぁ、と思うわけでございますよ。

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第3回目に続く

インタビュアー・文:佐藤美の

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